閉店したカレー屋の名前を思い出したい

iPhoneの機能で写真と位置情報が紐づいているんですが今夜はビールを片手に写真を遡っていた

すると2015年に撮った我が来来亭の写真が残っていた

当時から生活の一部と化していた我が来来亭

80ポイントを貯めて一ヶ月ラーメン食べ放題に興じた大学3年次を思い出した

大学では複数ある自習室のうち一部屋を後輩と陣取って総力戦で簿記の勉強をしていたのを思い出したのであった

なんといっても湯田温泉駅前の串蔵は美味しかった

カウンター越しに出てくる焼き鳥と共に甘酸っぱい時間を過ごしたのであった

とはいえもう少し湯田のお店を探索してもよかったよね

葵にあった焼肉屋は人生史上最高の店なんだ

都内のどの焼肉屋にも敵わないんだそれが

過去を美化することによる判断なのか実質的な判断か忘れた それを確かめないといけないんだ僕は

小郡にあった牛すじカレー屋はいつしか閉店していた

あんなに美味しいお店だったのにGoogle mapからも存在が消えてしまっていた

あのお店の名前を僕は知りたいんだ

ここ数年ずっと思い出せないから心の何処かにモヤモヤがあるんだ 

5分考えてみたが

やっぱり思い出せなかった 

そんなのんびりした生活を楽しんでいた自分は

山口を急遽離れることになったのだった

編入試験の合格発表に喜びつつも2週間で引越を完了させる必要があったのである

その日から僕はアイスを片手に毎晩車を走らせるのだった

引越作業はおわらず途方に暮れていた退去当日

勉強を教えていた同期の美女が手伝うよ！と飛んできてくれたのが今でも泣けるのである

何気なく撮った写真のおかげでその時の記憶を彷彿できたので、記録することは重要なんだ

そして僕は会いたい人に別れを告げるのであった

仙台に行く選択をとっていなかったらまた違う人生になっていたんでしょう

という3年間の大学生活は終盤に畳み掛けるような濃い出来事が多発したのであった

何が言いたいって

ある種の青春を源とした熱意と根性が無ければ堕落してしまうのではという考えがあって

アラサー特有の将来安定を望むことにより感情を平凡さが蔓延するのではという危機感

と20代最後の僕はひしひしと感じるのであった

おわり